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【レポート】大地と植物の観察会 in 鹿島

「大地と植物の観察会 in 鹿島」を開催しました。

この日は五月晴れの絶好の野外観察日和

鹿島から対岸の市街地の風景

鹿島はもともと市街地のすぐ近くに浮かぶひょうたん型の離島。
今から50年ほど前に島のまわりが埋め立てられ、鹿島公園ができました。
今では土佐清水市民の憩のお散歩スポットになっていますが、離島のころの名残を残しており、鹿島神社の社叢は土佐清水では珍しい植生が広がっているため、市の天然記念物にも指定されています。

案内人は石ころ・地質担当の今井専門員と植物担当の森口専門員です。

ー地質編ー

まずは、今井専門員の案内で海辺の地層をじっくり観察

鹿島神社の石段などの石造物もじっくり観察。

鹿島は、市街地の土台となっている地層を見ることができる貴重な場所です。
また鹿島神社には、土佐清水ジオパーク構想エリア内の石材を用いて作られたと思われる石造物もあり、地層や岩石の観察にはもってこいです。

 

観察ポイント①
崖を砂粒の大きさが粗くなったり細かくなったりを繰り返していることから、何度も堆積物が運ばれてきて、この地層が作られていることがわかります。
また、ここでは生痕化石(巣穴や足跡、糞など、生き物の暮らしの痕跡の化石)も観察することができました。

 

観察ポイント②
鹿島神社にある数々の石造物も、かつては地層の一部。石材に残された模様を手がかりにして、その出身地や選ばれた理由について想像を膨らませました。

観察ポイント③
鹿島の南側は、石ころ(礫)がたくさん入った礫岩でできています。この礫岩をよく見てみると、同じ向きに傾いた礫が並んでいる部分があります。そのような構造は,屋根瓦の重なりに見立てて覆瓦状構造(インブリケーション)と呼ばれ、堆積当時の水の流れた方向を推測することができます。

 

ー植物編ー

植物担当は森口専門員。

鹿島の森林の屋根部分を構成しているのはタブノキ、スダジイ、イヌマキです。今回の観察会でも、大木を観察することができました。

鳥居の脇では「松尾の石抱きアコウ」でおなじみのアコウ、そしてその仲間であるイヌビワが見られました。どちらもイチジクの仲間で、イチジクそっくりの実がつきます。

鳥居を抜けた先の広場では、清水では珍しいムサシアブミが群生しています。ちょうど花の時期で、大きな葉のかげに咲いている変わった形の花を見ることができました。

   

ほかにも、道々で「食べられる実がなる木」を探したり、市の木として親しまれているウバメガシを例に植物観察のポイントを確認したりしました。

ぐるっと鹿島を回って観察した後は、足摺黄金糖を使ったシフォンケーキと淹れたてのコーヒーときしまめ茶でおやつの時間。

お外でのゆるやかなおやつの時間を過ごして、この日のイベントは終了しました。

いつものお散歩コースも、構成する要素や成り立ちなどを紐解くと新たな発見がたくさんあります。
ぜひ、みなさんも鹿島の自然を観察してみてください。

掲載日:2019年05月16日

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