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レポート

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【ツバキ再生プロジェクト】10/12清水中ツバキの学習

10月12日に清水中の2年生たちのツバキ学習が行われました。 

このツバキ学習の授業は環境省、足摺岬の「足摺岬の自然を守る会」、観光協会と市が協働で行っている「足摺ヤブツバキ林再生プロジェクト」の一環として、昨年から行われています。 

足摺岬に自生するヤブツバキ。
土佐清水市のシンボルフラワーにして、土佐清水ジオパーク構想のロゴにもなっているアイコニックな存在。
しかし、その生息域がメダケに押され、ツバキ林の存続が脅かされています。 
というのも、かつて、メダケは宗田節を燻す際に使う蒸篭や土壁の材料として使われており、生活に利用することでメダケの増植を抑制できていました。
しかし、生活様式の変化により、メダケを利用するという文化が徐々に消えるなか、メダケがはびこり、ヤブツバキの生息域は狭まってしまいました。 

そんな中、かつてのヤブツバキの林を自分たちの手で取り戻そうというのが、この「ツバキ再生プロジェクト」です。 

この日は、ヤブツバキなどの実を採るところからはじめ、種を取り出し、プランターに植えるという作業を行いました。 

まず、環境省の山下保護官から説明。 

今回私たちが採取するのは、この時期に実が採れるヤブツバキ、トベラ、シャリンバイの実3種。
ツバキは花が咲いて可愛いからって、ヤブツバキだけを増えせばいいものではありません。
元からあるヤブツバキの林にはヤブツバキ以外にもトベラやシャリンバイ、マサキ、ウバメガシなどの多様な植物たちがちょうどいいバランスで生育しています。
そのちょうどいい自然の調和に敬意を払い、多様な植物を植えていかねばなりません。 

まずは、ヤブツバキの実を採取


ヤブツバキの実は、日当たりの良い、高いところにあるので、道具を使って引っ掛けて実を落とします。 

今年はあまり実がなっていないようで、見つけるのがとても難しかったです。 
私は、実を全く見つけられないうえ、なんとか見つけても、道具で実を引っ掛けることすらできません。ほとんど、自然を守る会の西田さんに実を落としてもらったものの、落としてもらった実を見失うという失態を繰り返し、ほんの数個の実しか拾えませんでした。 

一方、中学生の皆さん。
ヤブツバキだけでなく、トベラやシャリンバイなどたくさん採っていました。
素晴らしい。 


ある程度採ったら、今度は実から種を取り出す作業。 

 
まずは、ヤブツバキ。 
石で実を割って種を取り出します。
次に種の中身が虫に食べられて発芽しないものがあるため、取り出した種を水に浸して、浮いてくる種を取り除きます。


次は、トベラ。
皮をむく、もしくは剪定ばさみで半分に切って、種を出します。  


そうすると鮮やかな赤い実が出てきます。 
可愛いですね。 

最後は、シャリンバイ。 
シャリンバイの実には種の発芽を抑制する作用があるため、実を剥いて種を出します。
自然界だと鳥が実を食べて、消化して種を排泄することで、遠くまで運ばれ、いい感じで芽がでて、彼らは生息域を広げながら繁殖できるのですが、私たちが食べて、排泄するまでには時間もかかるし、ちょっとそれはどうなのってところもありますので、鳥のかわりに食べることはせず、実を剥いてあげます。 


シャリンバイの実は食べられないことはないと、自然を守る会の方が言うので、どんな味かしらと食べてみましたが、渋くてあんまり美味しいものではありませんでした

班ごとに分かれ、皆さんせっせと作業を行い、植える準備が整いました。 

プランターに土を敷き、満遍なく種を蒔きます。 種を植えたプランターにはラベルをつけて、今日の作業は終了。 


最後に今日の植え付けの成果を発表。 

1組  ヤブツバキ97、シャリンバイ2453、トベラ355
2組  ヤブツバキ204、シャリンバイ1577、トベラ96
合計  ヤブツバキ301、シャリンバイ4030、トベラ451

総数4782個の種の植え付けをすることができました。 
次回のツバキ学習の時間には、去年の2年生(今の3年生)が植えた苗を今の2年生たちが鉢上げしますよ。

中学生のみんなが大人になるころには、ツバキ林になっているかな。 
みんなが大きくなって、子どもたちに「このツバキ林は父さんたちが植えたんだよ」と言って聞かせることができるかもしれませんね。乙なもんです。

(事務局員 作田)

掲載日:2018年10月16日

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