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室戸のガイド 谷口さんのおはなし(その1)


10月19日(金)2018年度のガイド養成講座に向けて受講生募集イベントの一環として、室戸観光ガイドの会会長の谷口洋介さんに講演をしていただきました。

ジオガイドに興味がある方、ジオパークってよくわかんないけど土佐清水のまちを良くしたいっていう方、なんも興味ないって方…色んな人に読んでいただきたい内容です。

内容は谷口さんの講演の書きおこしです。

谷口さんのプロフィール

谷口洋介 
室戸観光ガイドの会会長
1984年、室戸市出身。中高は高知市内の学校へ進学、東京の大学へ進学した後、金融マンに。
2015年、故郷の室戸市に帰り、実家の商店を継ぐ。
家業の商店を切り盛りしながら、ジオガイドに。2018年6月より室戸観光ガイドの会会長に就任。日々、“室戸専門員”として室戸を知る活動に精を出し、走る広告塔として、室戸ユネスコ世界ジオパークの宣伝に励んでいる。

 

谷口さんのこと

事務局 今日は室戸ユネスコ世界ジオパークの谷口さんに来ていただきました。ジオガイド養成講座を開くにあたって、ガイドをしたくなるようなお話をしてもらいたいと思い、誰かいい人はいないかと探していたところ、うってつけの方がいらっしゃいました。

谷口 ちょと!ハードル上げないでください。もう少し下げていただきたい。

事務局 下げてということなので、皆さん、あまり期待しないでください。

谷口 ちょっと笑

事務局 趣旨としては、ガイドとしての経験談。いいことも悪いことも含めて話していただきたいと思っています。谷口さんはガイドとしての経験はまだあまり長くないのですが、今年の6月に室戸観光ガイドの会の会長に就任されました。やはり、会長になられる方なので、何か人を惹きつける魅力のある方だろうということで、今日ははるばる土佐清水までお越しいただきました。ガイドにこれからなられる方、またすでにガイドとして活動されている方にとって、モチベーションとなるようなお話をしていただければと思っています。それでは、谷口さん、よろしくお願いします。


谷口 みなさん、こんばんは。
何度か室戸に来ていただいた方もいらっしゃいますね。今日は酒井さん(事務局長)からお話をいただき、はじめどうしようかとも思ったんですが、ジオパークというのはネットワーク活動が重要ですので、私なりに話す内容を考えてきました。
私がジオガイドとなったのは、2017年3月です。ですので、まだ、1年半のキャリアしかありません。皆さんと同じように養成講座を受けて、ガイド登録をしました。
ガイドになる前は何をしていたかというと、2015年3月に私は働いていた東京から故郷の室戸に帰ってきました。中高は高知市内の学校に通い、その後東京の大学に進学しましたので、実は室戸で育ったのは小学校6年生までなんです。ですので、あまり室戸には馴染みがなかったんです。
帰ってきたときに、どうやら室戸がジオパークというものになっているらしいということを知りました。室戸がジオパークになった頃は東京にいましたので、なんのことやらよくわからないけれども、色々やっているんだなと。

今日は、私がジオガイドになる前となった後のことについてお話したいと思います。

私、今34歳になります。今年の6月になんかよくわからんけど、観光ガイドの会の会長になってしまいました。普段は、25番札所津照寺のたもとで、食堂とおみやげ物屋を併設したお店を経営しています。

地域を研究しよう

さっそく本題に入るのですが、早々に私がお伝えしたいことが出てきます。
それが私の話のほぼ全てです。

皆さま、ジオガイドになられる前に、もうすでにこれだと思っているんです。

「土佐清水専門員!!」
これは、土佐清水の専門員ではないです。土佐清水の専門員というと佐藤さん、今井さんという地質・地形にお詳しいお二人のことになってしまいます。

私はちなみに室戸専門員です。
なんとなく、意味はわかりますよね。
私自身、この考え方とても大切だと思っています。

ジオパークって地質の話にフォーカスがあたりがちですが、昔どういう遊びをしてたといった文化的なことなど、そこに住んでいる人たちの暮らしは全て大地や土地の風土と関わりがあり、ジオパークにつながっていると私は思っています。
これから、ジオガイドになっていただくわけですが、みなさん、土佐清水専門員として土佐清水を研究していただきたいんです!

あれ、研究。。。 あ、抜けてますね。

研究っておおげさな感じになると思うのですが、簡単にいうと、こういうことだと思います。

○まちを歩く
○地元の人の話を聞く

まちを歩こう

まず、「まちを歩く」というのは散歩や単にぶらぶら歩くというのではなくて、きょろきょろと歩いていただきたいんです。
そして、もうひとつ、「地元の人の話をきく」というのが大事だと思います。
私がガイドとして活動する前、東京から帰って来てすぐは仕事もそこまで忙しくなかったため、室戸がどんなまちなのか確かめたくて、自分の足で歩いてみようと、ずっときょろきょろ、うろうろとほっつき歩いていました。

地元の人の話を聞こう

この8月に、日本ジオパークの再審査があり、その時私は、審査員たちに新しいジオツアーをお披露目しました。そのツアーのもとになったのが、まちをあるいて、ぶらぶらして、疑問に思ったことを調べたり、人に聞いたりしたことです。それらをつなげて審査員にプレゼンテーションしました。ツアーの中ではちゃんとジオストーリーも語られていると評価をしていただきました。

室戸って南海地震のときに隆起する土地なんですね。私の店の近くに港があるんですが、地震で隆起をする度に掘り下げているんです。港ができてから過去に3回掘り下げの工事をしています。
ですので、港の水面と町並みの間が8メートルから9メートルとかなり差があるんですよね。
審査では、なんで、こんな特異な地形になっているかを説明しました。

当時、私がこの辺をぶらぶらしていたら、海の中からぷくぷくと水が湧き出ているのを見つけたんですよ。そのとき、それは何なのかと疑問に思っていました。
それで、どうして水が湧き出ているのか調べていたのですが、どうやら港の場所はもともと真水の池だったようで、そのときの名残が残っていました。
実はその港までのところに川が流れて橋がかかっています。その橋の中間地点に、カマボコ屋さんあって、そこの大将に話をきいたら、井戸を掘ったときにものすごい良質な水が出てきたという話を聞かせてくれました。井戸を掘る工事のとき、普通ならきれいな水が出てくるのに2、3日かかるところ、ここの井戸はほんの2時間ほどできれいな水が出てきたという話でした。
その橋のところに地下水脈が走っているということが、その話で明らかになりました。
不思議だなって思っていたことが、人に話をきいて、調べていっているうちにつながっていくのがとても面白かったんです。

それと、「人の話を聞く」ということで、今、私は室戸市内にある老人クラブでお年寄りたちの話を聞くという取り組みをしています。
まずは、津波や災害の話などの話をまとめています。
話をするおじいちゃん、おばあちゃんたちも、聞きにいったら、とても嬉しそうなんです。
そこで聞いた話をガイドツアーに使ったり、防災にも役立てたりしていきたいです。
津波の話も、地区によって違っていて、当時体験した人たちの話をまとめたら、いい形になると思うんです。

ガイドに向いている人、向いていない人

僕自身、人の話を聞くってすごく面白いなと思うんですよね。

そこで、面白いなと思えるということは、ガイドをすることが向いていると思うんです。
ガイドをするということはインプットが非常に大事です。地元の人たちの話を面白いなと思ったら、その時点で、頭の中に入ってきていますので、それをお客さんに伝えていけばいいんです。


面白くないなという人は、ガイド向いてないですね。

その2に続きます。

掲載日:2018年10月24日

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